FC2ブログ

銀ちゃんというお友達

まだ保護活動というものについて、ほとんど知識がなかったころ。
まだ保護活動というものが世間では理解されていなかったころ。
それこそ、半分宗教活動みたいなものでしょ?って誤解されていたころ。

近所に住んでいた保護活動をがっつりしている杏さんに誘われて、
半野良の犬の捕獲の手伝いに行った。

2006年のまだ寒い季節で。
もう1頭はすんなり捕まったのに、警戒心が強くなかなか捕まえられない子がいて。
何時間もの末にやっと保護できた子。
それが銀ちゃんだった。

銀ちゃんは出逢いから衝撃の連続で。

半野良であっても、お腹が空いていればエサに呼び寄せられてすぐ捕獲できるだろう
って思ってたけど、実際は3時間以上の長丁場だったし。

半野良で人慣れしてないけど、

犬なんだから、一緒に暮らしていればすぐ慣れるだろう。
犬なんだから、すぐお散歩できるようになるだろう。
犬なんだから、すぐに杏さんのこと好きになるだろう。

って。
でも、銀ちゃんはその考えすべて覆すだけでなく、犬って、、、こんな事するの?
犬って、こんな生き物なの?って。

人が怖くて怖くて、保護されて何か月にもわたり、目隠しのために毛布を被せたソフトケージから1歩も出てこない。
1か月以上にもわたり食べる事も、水を飲むことすらも拒否。

何より、『散歩が出来なくても、楽しい毎日を送らせてあげたい』と願った杏さんが、
藁にもすがる想いで相談したトレーナーに、

『この犬は脳に障害があるのかもしれない。そうでなかったにしても、
 この子は生きていくのが辛いだろうから安楽死させて方が良い』

って、、健康な犬に対して「安楽死」って選択肢があるなんて。

杏さんには安楽死という選択はしなくて、毎日銀ちゃんと向き合って。

その日々はこちら → 頑張らないけどあきらめない

ソフトケージから出てこれるようになって。
外には一歩も出られないけど、カーテンが風で揺れるだけでパニックを起こしちゃうけど、
それでも杏さん家族に心を開いて。
頻繁にお邪魔する私にもすこしだけ甘えてくれるようになって。

他にも理由もあったと思うけど、銀ちゃんの為に木更津に引っ越した杏さん。
同時に『里親様募集中』だった銀ちゃんに
『今日からうちの子だよ』 って伝えた翌日・・・

     c0000189_15134810.jpg
『 銀ちゃん 初めの一歩 』
杏さんのブログから

涙が止まらなかった。

玄関から一歩。。。
たった数歩かもしれないけど、銀ちゃんが玄関の外に。
銀ちゃんが外の世界に踏み出した。

そんな日が来るなんて想像もしてなかった。

それからの銀ちゃんは、門の外にこそ出られないものの、
毎日庭で泥んこになって駆け回り、外の空気を感じていた。

銀ちゃんと出逢ったことで、自分が想像を遥かに超えるほどの、
安楽死を勧められてしまうほどの、心に傷を負った、恐怖心を持つ犬が居ると知って。
本当の意味で人間が恐い犬とはどういう意味なのかを知って。
でも、時間かかるかもしれないけど、変わるんだってことも知って。

そして、
『家族』 
が、犬にとってどれだけ大切なものなのかも知った。

その銀ちゃんが昨日の朝、まさおさん達のもとに旅立ったと連絡があった。

10月半ばに会った時、私の足の上にお尻をのっけて座って
 『いつものマッサージ、たのみますっ!』
と背中を見せて甘えてきてくれていた銀ちゃん。

たくさんのことを教えてくれた銀ちゃん。
銀ちゃん、ありがとう。
スポンサーサイト



コメントの投稿

非公開コメント

自己紹介

こてそら

Author:こてそら
2004年11月01日生
ウェルッシュ・コーギー・ペンブロークの
女の子【そら】です♪

お気に入りブログ♡
最近の記事♪
最新コメント
カテゴリ
検索フォーム
過去の記事♪